データで読む東京都の教育⑩
フランスで開催中のラグビーW杯では、選手たちが青々とした芝生の上で躍動しています。日本では1970年代以降、校庭の芝生化の動きがたびたび起きましたが、東京では現在も続いています。日本芝草学会の理事で、日本大学生物資源科学部講師の藤崎健一郎さん(造園緑地学)に、校庭芝生化の利点や課題を聞きました。
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国民が環境問題を意識するようになった1970年代、文部省(当時)が学校の緑化促進事業を始め、東京都も公立小中高校の校庭面積の半分を芝生化する計画を進めました。しかし、都では計画開始から少し経ったころ、「芝生の養生のために校庭を使えない」という高校生の新聞投書の影響もあり中断されました。
その後、しばらく低迷していましたが、93年のJリーグ開幕や2002年のサッカーW杯日韓大会の頃から、芝生が再び注目されるようになりました。文部科学省が「屋外教育環境整備事業」を進め、再び校庭の芝生化が広がり始めました。
東京では07年に「緑の東京10年プロジェクト」が始まり、校庭の芝生化が拡大。芝生化事業は現在も続いています。
課題はあります。地域住民や…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル